郡上八幡市街地一帯
八幡の町並みは、山と水のある美しい自然を借景として魅力あるものとなっている。現在、伝統的景観を残す町並みは、常盤町・柳町・職人町・鍛冶屋町などで、いずれも町家の町並みである。間口が狭く奥行が長い地割りは昔のまま残されており、ほとんどが袖壁をもつ2階建で、中庭のある民家が多い。武士町は、城郭を囲んで置かれたが、現存する遺構は見られない。
うだつの上がる町並み
城下町は、旧一番町通り・二番町通りを中心に目の字型に構成されていた。現在の加治屋・本住・泉・魚屋・相生・常盤・俵の各町である。町を歩くと、往時の紙問屋など、うだつの連立する商家の町並みに目を奪われる。うだつとは、家の両端に屋根よりも一段高く設けた小屋根つきの防火壁のこと。