三井寺(園城寺)金堂
園城寺の本堂で、7間四方、入母屋造、桧皮葺の大建築。もとの金堂は信長叡山焼討ちの後、秀吉が西塔釈迦堂として移したため、1599(慶長4)年秀吉正室北政所が再建した。本尊は弥勒菩薩。
延暦寺根本中堂
最澄が一乗止観院を建てたところで、東塔のみならず延暦寺一山の本堂にあたる。いくたびか火災にあったが、現在の建物は1642(寛永19)年に再建されたもの。
滋賀県大津市坂本本町4220
石山寺多宝塔
建久5年(1194年)に源頼朝が寄進したもので、わが国最古の多宝塔。上層は円形、下層は方形の上下2層からなり、それぞれの屋根の描く曲線美と調和して均整美と安定感をあわせもつ傑作。
石山寺本堂
巨大な硅灰石の岩盤の上にたち、外観は1堂のようだが外陣と内陣の2堂が大棟で継がれている。外陣は慶長7年(1602年)淀君寄進の舞台造。内陣は永長元年(1096年)の建築。
びわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル)
びわ湖大津館は昭和9年(1934年)に建てられた国際観光ホテル(琵琶湖ホテル)で、ホテルの移転後、その建物の歴史的価値の高さから、修復、保存されることになり、2002年春、新しく「びわ湖大津館」としてリニューアルオープンした。建物は、歌舞伎座などの設計で名高い、故・岡田信一郎によるもので、市指定の文化財に指定されている。建築当時の面影を忠実に保存し、中にはレストラン、カフェや会議室などが設けられている。
日吉大社西本宮本殿
天正14年(1586)の建立で、日吉造の代表作。床が高く、床下内部に本地仏を祀る装置がみられる。
日吉大社東本宮本殿
文禄4年(1595)の建造で、日吉造(聖帝造)の代表作である。東西両本殿には、舟肘木、背面廻縁の形態、窓の位置などに若干の相違がみられる。
瀬田の唐橋
近江八景「瀬田の夕照」に描かれて、瀬田橋あるいは瀬田の長橋として多くの文学作品に登場した。最初に架けられた時期は不明だが、日本書紀に登場するのでかなり古いと思われる。戦略上重要拠点のため、しばしば焼き落された。宇治橋・山崎橋と並び日本三名橋といわれた。現在の橋は1979年に架け替えられたものだが、旧橋の擬宝珠を流用した姿は以前の風情をとどめている。
三井寺(園城寺)新羅善神堂
弘文天皇陵の北西側にある園城寺鎮守社の一つ。三間社流造にさらに1間の向拝をつけており、1347(貞和3)年足利尊氏が再建、山内で最古の建築物になっている。堂内には新羅明神の坐像が安置されている。新羅明神坐像は非公開。
光浄院客殿
現在のものは慶長6年(1601年)の建立にかかり、桃山時代の書院造の形式をよく表わし、妻戸、連子窓、唐破風、中門には寝殿造の手法がみられる。要予約。
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