常寂光寺の紅葉
紅葉の晩秋には急な石段も紅葉や黄葉で彩られ、ことのほか風情も高まり寺の名も一層の趣を添える。
神護寺の紅葉
地蔵院の庭からは清滝川の渓谷、紅葉の名所錦雲渓のすばらしい風景が広がる。真紅に全山の染まる秋は、長い石段を登った疲れも忘れて感嘆する。
松尾大社のヤマブキ
松尾大社は京都最古の神社である。境内一円と楼門と拝殿の間に流れる清冽な一ノ井川の両岸に、3,000株を越えるヤマブキの群落がある。4月中旬から下旬にヤマブキ色に染まる風景は、その色合いがとても楽しい気分にしてくれる。
西明寺の紅葉
バスを降りて歩いていくと、清滝川に架かる指月橋の向こう岸に石段が見える。折れ曲がった石段の中腹からの眺めは最高で、楓の紅葉のすき間から川の流れが美しく見える。境内は、さらに紅葉が美しい。また、紅葉のシーズンには、客殿で抹茶をいただくことができる。
高山寺の紅葉
槙尾の北、後鳥羽上皇の助力により明恵上人が再興した高山寺。昼なお暗い境内には、石水院・金堂・開山堂・宝物を収めた法鼓台文庫がある。楓や杉、松の大木が空を隠して、夏でもひんやりと涼しい。秋には楓が赤く燃えて明るさを増し、高尾、槙尾に負けない美しさである。
仁和寺の御室桜
仁和寺は真言宗御室派の総本山で、徳川家光寄進の五重塔、山門、御殿などと、桃山期の御所の紫宸殿を移築した金堂などがある。境内にある御室桜は1mという低いものだが、根元から枝が出て地面をはうようにして花を咲かせることで知られている。花はお多福と呼ばれる八重桜で、“わたしゃお多福、御室の桜、花(鼻)が低くても人が好く”と歌によまれる通り4月には花見の人でにぎわう。
京都府京都市右京区御室大内33
(2) 嵐電北野線「御室仁和寺」駅下車から徒歩で
詩仙堂の紅葉
詩仙堂は江戸初期の文人石川丈山が隠棲した山荘で、自然の起伏を巧みに生かした風雅きわまりないたたずまいをもつ。サザンカの美しいことで知られるが、11月中旬になるとその背景のカエデがみごとに紅葉し、白いツバキの花も咲いていっそう味わい深いものとなる。ししおどしの音も趣がある。
天龍寺のハス
天龍寺は、足利尊氏が創建した寺で、京都五山の第一位に列せられていた禅寺。この寺の名物として知られるのが、勅使門近くにある放生池のハスである。約1,000平方mの池に咲くハスは、花弁の先をほんのりピンクに染め、まるで祇園の舞妓さんのように美しい。
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
(2) 嵐電「嵐山」駅下車
(3) 市バス「嵐山天龍寺前」下車
(4) JR「嵯峨嵐山」駅下車
善峯寺の紅葉
境内にはタカオモミジ、オオヤマモミジなどカエデ類の樹木がことのほか多いうえに標高が高いこともあって、ここの紅葉の美しさは抜群である。
京都府京都市西京区大原野小塩町1372
(2) 長岡天神駅、東日向駅からタクシーで
(3) 阪急バス「善峯寺」から徒歩で
二尊院の紅葉
紅葉の馬場と呼ばれる広い参道、幅広くゆるやかな参道や築地塀などは、秋になると桜や楓の紅葉で染まり、風情あるたたずまいを見せる。
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