仁和寺金堂
正面7間・側面5間・単層・入母屋造・本瓦葺。正面に1間の向拝をつける。旧紫宸殿を移転したもので、近世初期寝殿造の遺構として貴重である。(非公開)
広隆寺桂宮院本堂
建長年間(1249年〜56年)に建立されたもので、広隆寺奥院とも称される。八角円堂の周囲には縁をめぐらし、勾配の緩い八柱桧皮葺の屋根をのせ、宝珠を上げている。内部には柱はみられず、鏡天井が八方に傾いているのも珍しい。
京都府京都市右京区太秦蜂岡町32
(2) 嵐電嵐山本線:太秦広隆寺駅下車
(3) 市バス又は京都バス:「太秦広隆寺前」下車
高山寺石水院
後鳥羽天皇の学問所で明恵上人の住房と伝えられ、一名五所堂ともいう。入母屋造、柿葺、正面5間、側面が3間と4間で正面に向拝のついた拝殿風の広縁を設ける。広縁は板張で格子戸や蟇股が並び造形的な美しさをみせており、改築部分が多いが、鎌倉時代初期の優れた住宅建築である。