根来寺多宝塔
楼門をくぐった右手、大伝法堂の隣にある。下層方5間、上層円形、本瓦葺、朱塗の2層で高野山の大塔をまねた唐式塔で、1949年ごろから建立の準備に入り1547年ごろに完成したと見られる。高さ約37.5メートル、現存する多宝塔のうち最大である。
和歌山県岩出市根来2286
鈴木屋敷
熊野の土豪で、この藤白に居を構え、代々武士として活躍した家柄。全国一多い「鈴木」姓のルーツ。
双青閣
県立自然公園亀池の中央に浮かぶ島に移築された紀州徳川家の別邸。
長保寺大門
嘉慶2年(1388年)の造営で3間1戸の楼門で屋根付入母屋造・本瓦葺の形態のよく整ったこの時代の代表的な楼門の一つ。仁王像は、寺伝によると弘安9年(1286年)湛慶作となっている。県指定文化財。
長保寺多宝塔
本堂の右手にある。鎌倉時代造営の3間多宝塔・本瓦葺で1重と2重の釣りあいがとれ、外観内部とともに和様、須弥壇が唐様で細部の透かし彫が優美。国宝である。
善福院釈迦堂
建保2年(1214年)の創建で、数々の伽藍を備えていたと伝えるが現存するのはこの釈迦堂だけである。正面3間・側面3間・寄棟造で屋根は一重裳階付の唐様仏殿で総本瓦葺。国宝である。境内自由。
長保寺本堂
延慶4年(1311年)の造営で単層・入母屋造・向拝2間・本瓦葺で正面5間・側面5間。全体に穏やかな感じで、外観は和様を主とし内部に唐様を用い、それがみごとに調和している。国宝である。