川湯温泉
熊野川の支流大塔川にのぞむ素朴な湯。大塔川から湧き出る温泉はアルカリ性単純温泉73℃の湯で、神経痛・皮膚病・糖尿病等に効果がある。このあたり500mばかりの間は、河原の砂を掘ればたちどころに露天風呂ができるという野趣に富んだところで、石を枕に月を眺め、せせらぎにかわる河鹿の声を聞きながら湯にひたる情緒はひとしおの感がある。各旅館でも河原に簡単な囲をして、川湯らしい雰囲気を楽しませる工夫をしている。そして毎年11月1日から翌年2月末日までは、大塔川にジャンボな露天風呂「仙人風呂」を設けている。◎仙人風呂 毎年11月〜2月まで催される。昼間はすぐ隣りを流れる大塔川のせせらぎを聞きながら、夜には今にも降ってきそうな星や月を眺めながら温泉に入ることができる。/無料/6:30〜22:00/TEL(0735)42-0735
湯の峰温泉
熊野川の支流湯ノ谷川に沿って宿が並び、周囲を杉林に囲まれた静かな谷間のいで湯。1日に7度色が変わるという「つぼ湯」をはじめ10余の泉源から湧き出る湯煙りでもうもうとしている。日本でも有数の古い温泉で、平安朝以来、熊野詣の湯垢離(ゆごり)場として広く世に知られている。泉質は含硫黄-na-炭酸水素塩泉で92℃・皮膚病・リューマチ・胃腸病などに効く。共同風呂が3カ所あり、うち1カ所は薬湯として使われている。また、熱湯の出る湯筒もあって、地元の人たちや観光客が温泉たまごや野菜・山菜などをゆでていたりする。◎つぼ湯 東光寺のすぐ横を流れる小川の橋のたもとにある。泉質は含硫黄-na-炭酸水素塩泉で泉温は92度と高く、主に神経痛・リューマチ・糖尿病・皮膚病・婦人病に効く。小屋に囲われた混浴の共同浴場となっていて、3人も入れば満員になる。1日に7度湯の色が変化するといわれている。/6時〜21時30分
渡瀬温泉
川湯温泉と湯の峰温泉の中ほど、四村川のほとり、熊野の山ふところで自然の味を満喫しながらの温泉気分が味わえる。静かで、家族的な奥熊野の秘湯。飲用すると胃腸病に効果がある。◎クアハウス熊野本宮 クアハウスは健康状態をインプットすると最適な入浴プログラムがプリントアウトされてくる仕組み。大きな浴室には8種類の浴槽があるほか温泉プールまである。2階にはトレーニングルームもあって、各種の健康器具を使って適切な指導をしてくれるし、背後の高台にはバンガローなどもある。/TEL(0735)42-1777
おくとろ温泉 きたやま
奥瀞の大自然に包まれた秘境の温泉。木造平屋建ての施設には、木の香り漂う大浴場をはじめ、緑に囲まれた露天風呂、サウナ、休憩室も完備。泉質は単純硫黄泉で、神経痛、関節炎、冷え性などに効果がある。レストラン施設には宴会場も完備、大小宴会にご利用いただけます。また、併設された宿泊施設「コテージ」は、設備も充実、美しいダム湖畔を望む絶好のロケーションのもと家族連れやグループでも気兼ねなく楽しい時間が過せます。
雲取温泉
地底1500mからくみあげた良質の温泉、乳白色の湯は老若男女に人気。天台鳥薬などの薬草風呂もある
ちかつゆ温泉ひすいの湯
熊野古道「近露王子」のすぐ近くにあり、日置川の上流にあたる川のせせらぎが心地よい温泉。