平湯温泉
その昔、武田信玄が飛騨へ攻め込んだおり、猿が傷を癒しているのを見て発見したと伝えられる古湯。標高1200mの山間に30軒ほどの宿がかたまっており、上高地・乗鞍への飛騨側の玄関口としてにぎわう。付近には平湯民俗館・平湯大滝などの見どころがあるほか、野趣あふれた露天風呂の共同浴場「神の湯」もある。◎神の湯:平湯温泉から林道を分け入った山間の川べりにある露天風呂。付近の建物といえば脱衣用の小屋とすぐ上に鎮座する不動明王のお堂だけ。湯船も石で囲っただけで、せせらぎと小鳥のさえずりだけが聞こえるまったくの自然の中の風呂。
福地温泉
平安時代には村上天皇も療養されたといわれ、平家の落武者伝説も語り伝えられている歴史の古い温泉。「天皇泉」とも呼ばれ、豊かな湯量が自慢です。温泉街は平湯川沿いにのび、平湯と新穂高を結ぶ道路から1本脇道に入るため、ひなびた山里の風情を残す閑静な環境。宿は13軒でどの宿にも専用の趣あふれる露天風呂がある。
新平湯温泉
焼岳の西麓、平湯川に沿って開けた盆地に湧く温泉。宿は民宿から旅館まであわせて約40軒あり、平湯と新穂高を結ぶバス道路沿いに温泉街が細長く広がっている。露天風呂をもつ宿も多い。
新穂高温泉
奥飛騨温泉郷の最奥、蒲田川の上流5kmにわたって湧出する湯量豊富な温泉。穂高連峰や上高地への登山基地でもあり、他の温泉街とはまた違った活気をもっている。
栃尾温泉
平湯川と蒲田川の合流地に湧くのどかな温泉。栃の木が多くあったことからこの名が付いたといわれている。宿は約20軒で、そのほとんどが民宿。気どらない雰囲気と山菜や川魚を使ったおふくろの味で親しまれている。また、共同浴場の露天風呂が蒲田川のほとりにあるほか、温水プールもある。