14代柿右衛門窯(柿右衛門古陶磁参考館)
その熟した実に赤色のヒントを得たという言い伝えの残る柿の木や、かつて窯を焚く燃料に使われた松の古木が、窯の歴史を物語る。敷地内の古陶磁参考館には、古窯跡から出土した陶片や伝来の型、現在の14代に至るまでの作品がずらりと並び、柿右衛門様式の変遷が見えるようである。展示販売も行っている。
ギャラリー有田
店内の壁など、約2000客の有田焼のカップがところ狭しと並び、焼きものを楽しみながらゆっくりくつろぐことができる。見るだけではなく、コレクションの中から好きなカップを選んでコーヒーが味わえるというのが嬉しい。有田焼の器を使った料理も楽しめ、日替りランチや有田名物ごどうふ定食が人気。
うつわ処けいざん
築100年以上の建物を改装した渓山窯直営の販売所。染付の美しさと赤絵との調和で、独自の世界を確立し、江戸期のスタイルを現代風にアレンジした紋様も人気。日用食器を中心にランチョンマットなどもあるが、中でも使い方が自由に楽しめる『そば猪口』や『豆珍味』がおすすめ。絵付の体験もできる。
トンバイ塀のある裏通り
解体した登り窯のレンガや窯道具などの廃材を塀に利用したもので,通りに独特の雰囲気をかもしだしている。泉山地区から大樽地区にかけて見られるが、特に辻精磁社前のトンバイ塀は長い。
今泉今右衛門窯(今右衛門古陶磁美術館)
藩政時代の御用赤絵師であった今泉家は、江戸期の色鍋島の伝統を今に伝える。古陶磁美術館では、「色鍋島」「初期伊万里」「古伊万里」を時代の流れの中で一堂に展示している。
香蘭社赤絵町工房
有田焼の伝統を受継ぎながら独自の気品と優雅さを感じさせる香蘭社から生れたブランド。伝統にとらわれないオリジナリティあふれた色絵磁器の作品が並ぶ。自分のために買いたくなるような飽きのこない日用食器が充実。中でもかぶらや山茶花、ウサギの絵柄が人気。2階の喫茶からは階下の絵付作業を見られる。
有田町コミュニティバス
平日は主に町民の足として運行。土日祝日は有田駅を起点に、観光客が利用しやすい路線設定になっている。東方線は有田焼直売会館、南方線は有田ポーセリンパークへ。西方線は九州陶磁美術館、柿右衛門窯、歴史と文化の森公園、有田焼卸団地を巡るという3系統の路線で運行されるのでどんどん活用しよう。
源右衛門窯
源右衛門窯の特徴は素朴な初期伊万里と輸出伊万里の重厚で絢爛さを兼ね備えている。窯が築かれて250年余り、時代が移っても伝統的なスタイルや紋様を踏まえ、現代感覚あふれる作品を手掛けている。生活の中で長く使える日常食器をはじめ、テーブルファブリックやインテリア小物など作品は幅広い層に人気。
陶工の墓
陶工の無縁墓標880余を集めて、ピラミッド型にした供養塔。
閻魔大王
木彫で日本随一といわれる、高さ1.7m。緑や赤などのカラフルな色合いで両側に司命・司録・赤鬼・青鬼の計5像が揃っている。
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