酸ヶ湯温泉
八甲田の主峰大岳の西麓標高900mの高所にある温泉。1軒宿ではあるが、400人収容と規模の大きな旅館がある。ここの名物「ヒバ千人風呂」は、その名のとおりマンモスな混浴湯で、老若男女が和気あいあいのムードで湯に浸っている。5カ所の源泉のうち、4つがこの千人風呂に集まっており、「熱ノ湯」「冷えノ湯」「四分六分ノ湯」「鹿ノ湯滝」に分かれている。また、もう一つの名物「マンジュウふかし」は、地中から噴き出している熱い蒸気の上に木箱が置いてあり、その上に腰かけるもので、冷え症や痔に効くという。湯治には、3日ひとまわり、10日を1湯治期にするといわれ、ふつうは1週間から10日滞在湯治をする。宿には炊事場が何カ所もあり、売店、炊事道具の貸出し所、床屋、美容室などのほか、温泉療養相談室では看護婦が入浴法などの指導をしてくれる。◎マンジュウふかし 温泉から少し離れたところにある。地中から噴き出している熱い蒸気の上に木箱が置いてあり、その上に腰かけるもので、冷え症や痔に効くという。なお、湯は酸が強いので、せっけんを使っても泡がたたない。
浅虫温泉
青森市の東郊、陸奥湾にのぞむ温泉。青森の奥座敷、開湯1200年余を迎える浅虫温泉は、平安時代、慈覚大師が発見。円光大師が青鹿が傷を癒すため温泉に浸かっているのを見て、村人に入浴をすすめたといわれている。浅虫の地名は布を織るため温泉を利用して麻を蒸した「麻蒸」が由来。4月は「湯の島カタクリ祭り」が開かれ、舟に乗って島に渡り薄紫色の花が観賞できる。7月は「浅虫温泉ねぶた祭り」があり旅館前では振る舞い酒が用意され、宿泊した方には衣装も無料で貸してくれる。また旅館海扇閣では毎晩津軽三味線演奏会が行われ、浅虫温泉に宿泊すれば誰でも無料で生の演奏を聴くことができます。“東北の熱海”といわれる歓楽的な雰囲気を持っているが、水族館や遊園地ワンダーランドASAMUSHIもあって、家族連れにも向いている。青森県営浅虫水族館は、魚に囲まれて歩くトンネル型の通路やイルカのショーも見られ、人気を集めている。ヨットハーバーからは湾内を一周する観光船やモーターボートが出ている。また陸奥湾に突き出た夏泊半島はドライブや海水浴に格好。
八甲田リゾートホテル
八甲田ロープーウェー駅から徒歩1分と、八甲田観光には大変便利。八甲田山の眺望を楽しめる大浴場は美肌効果がある。
城ヶ倉温泉
大岳西麓のうっそうとしたブナ林の中にある。酸ヶ湯へのハイキングコースの起点となっているほか、酸湯とロープウェイ駅の中間にあたるということから、登山やスキーの足だまりとしても親しまれている。
八甲田温泉
ホーキバ平の放牧場や天然記念物の湿原植物群落も近い温泉。八甲田山を眺めながら入れる露天風呂や泡の出るラムネ湯があり、それぞれ泉質も異なっている。
雲谷高原温泉
雲谷の高台にあり青森市内・陸奥湾を眺望できる。総ヒバ造りの大浴場と露天風呂がある。