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保護した経緯
シェパード保護活動目的
署名協力のお礼
サイト運営終了の挨拶
サイト運営終了の挨拶

ご協力ありがとうございました

2004年5月9日(日)を持ちまして、当サイトの運営を停止し、閲覧のみといたします。
最後までご協力いただき、本当にありがとうございました。


2003年11月に入った一本の電話から、全ては始まりました。
「6頭のシェパードが東京都の愛護センターに運び込まれたのだけど、なんとか助ける手立てはないだろうか?」というものでした。
実は最初は7頭という情報もありました。いずれにしろ、同じ人による同時持込でした。

 保護活動を続けていると分かるのですが、犬の保護にはお金も時間もかかります。とくにシェパードのような大型犬の成犬の場合、終生飼育ボランティアを見つけることもなかなか簡単にはいきません。しかも、この場合、犬たちの状態は最悪でした。もしかしたら生涯面倒を見なくてはならない可能性も低くはありませんでした。

 正直言ってそんな状態で保護を決心するのは、勇気のいる作業でした。
 ですが、一緒にやりたいと言ってくれた友人は、経済的にも物理的にも責任を持つと言ってくれました。流れは決まりました。
 飼育者によって持ち込まれたシェパードは6頭で、そのうちの一頭は、すでに他の人の手で引き出されていました。私たちは残った5頭を引き出しました。残念ながら、その中の一頭、エンジェルは子宮蓄膿症により手術中に亡くなってしまいました。

 それからはあっという間でした。
 素晴らしいトレーナーさんや獣医さん、ファンシャーの方々の協力を得て4頭は目覚しい回復を見せました。そしてこの上なく太い赤いロープをガッツリ手繰り寄せ、それぞれ本当の家族に巡り会うことができました。また、短期間に1万人以上の方たちのご協力を得て、警察犬協会への要望書を署名と共に提出することができました。

 そして4月いっぱいを持ってサイトを閲覧のみとして終了する予定でした。
 ところが、スタッフ(私自身のことですが)の身内の事情で、しばらく事務処理不能状態が続き、それが難しくなってしまいました。それも、一段落着いて全ての事務処理を終えることができました。
 そして、4頭の終生飼育ボランティアとなられた4家族の方々へ、4月1日付けでの正式認定証送付と共に事務処理を完了することができました。
4家族の方々からは、遅延に対しても深い理解をいただき、その上、ゴールデンウィーク中までの日記継続を快く引き受けていただけました。

 つきましては、ゴールデンウィーク中の4頭の幸せな様子を最後に、2004年5月9日(日曜日)を持ちまして、このサイトの運営を停止し、閲覧のみといたします。 最後までご協力いただき、本当にありがとうございました。

彼らの声を聞ける耳を持つ皆さんです。
これからもおそらく犬たちから呼ばれてしまうことでしょう。
どうか、そんなとき聞こえないふりをせず、自分にできることを探してみてください。

できないことを数え上げるのではなく、できることを見つけ出してください。
彼らの声が聞こえたということは、彼らから解決法がもたらされるということです。
どうか犬を愛するあなた自身を信じてください。

 本当にありがとうございました。

2004年5月1日 井上由理