奥入瀬の紅葉
国の特別名勝・天然記念物に指定されている奥入瀬渓流。流れの沿道はブナ、ナラ、カツラなどの混生林が見事な紅葉のトンネルをつくり、岩の上の苔と林床を覆うシダ類の緑がその渓流を彩る紅葉の美をさらなるものにし、秋の気配を色濃く感じさせる。
十和田湖の紅葉
十和田湖を囲む山々はカルデラの外輪山で、外側はカエデ、ナナカマド、ブナ、ナラ、マツなどの混生林が雄大に広がっている。この混生した原生林が緑・黄・紅と色とりどりに染まった様は、まさに錦繍のごとき美しさである。
法量のイチョウ
十和田湖畔へ通じる国道102号を見下ろすように法量のイチョウはそびえ立つ。平安時代、この場所に善正寺という古刹が建立された際に植えられたと伝えられる。太い幹から垂れるいくつもの気根が乳房に似ていることから、かつては母乳の出ない母親が「乳もらいの木」とか「子安めのイチョウ」と呼んでお参りをした。
睡蓮沼の水芭蕉
八甲田山の映る水面に咲き匂う。
睡蓮沼のスイレン
その名の通りの睡蓮の沼が、傘状の低いアオリトドマツの続く傘松峠東側の湿原中に散在している。モザイク模様を描く睡蓮を浮かべる静かな沼の水面に、八甲田連山が映える風景は、八甲田のベストビューの一つ。また水芭蕉の群生地でもある。
水芭蕉
蔦の森自然探求路のコース上にある6つの沼の中で、人が作ったものは鏡沼と、菅沼である。人造といっても今では周りの自然に溶け込み違和感はない。ここにミズバショウの大群落があって、春にはその花で賑う。