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1999年9月18日
車で約2時間、朝8時30分に着いた。
紹介していただいた先生はとても優しそうな先生だった。
今までの経緯を説明した上で、できれば手術をお願いしたいことを告げた。
こちらの先生は私が最初にかかっていた病院の先生の事をよくご存知のようで、前日に電話で事情を聞いていたそうだった。
「○×先生も腕は確かな先生ですよ。うちでやっても延岡でやっても同じだと思いますが…」
「○×先生も最終的には手術しかないと思っておられたようで、全く手術をしないつもりではなかったようですよ。」
それを聞いて余計に前の先生の事に腹が立った。
私たち飼い主には「高齢だから、手術はしません」と断言しておいたのに、今になって他の動物医には「手術も考えていた」なんて…言う事がずるい。
手作りご飯の事にしても、自分から指示しておきながら、指示した事も忘れて一方的に飼い主を非難するし・・
その上、もう何年も前から、ちびまる君がゼイゼイと変な声を出す事があるのが気になっていたので、何度も「どこか悪いんじゃないか？」と診察してもらったのに、「どこにも異常はない」と取り合ってくれなかったこの症状も、気管の異常（気管虚脱）だったらしく、すぐに指摘された。
「早期発見・早期治療」とよく口では言っていたが、結局、早期に発見しても治療してもらえなかったら何にもならないじゃないか！……今までの何年間が悔やまれてならなかった。
それにフード治療で治るかどうかの判断は１ケ月で判断するとこちらの先生は言った。
じゃ〜 ちびまる君の３ケ月っていったい、何だったの？？？
ただ、治る兆候もでていないのにそのままほっておいたって事？？
尿道の手術になると面倒だから、ただ、やりたくなかったって事？？？
宮崎の先生には、前の先生は聴診器で聴診もしてくれない、尿検査をしても石の種類の説明もない、手術に関してもどういう手術になるかも説明も全くない、その上に「しない」と断言までされた…
とても、ちびまるを任せる事はできない事を伝えると、
「そういう事なら、うちでされた方がいいかもしれないですね…」と言ってくれた。
取りあえず、金曜日しか空いていないということだったので、金曜日に手術してもらうようにお願いして延岡に帰ることにした。
手術後の事もあるから、先週から変えた延岡の病院の先生にも宮崎で手術する事を伝える必要があるので、まず病院へと向かった。
病院に着いて、宮崎の病院の事をお話した。
「あの先生は若いけど、腕は確かな先生ですよ。延岡の病院でするより絶対にその方が確かだ！」と言ってくれた。
…がそのあとに「でも、宮崎まで行く決心がついているんでしたら、宮崎大学の方で手術してもらった方がよいのでは？」と提案されたのだった。ここの病院は定期的に宮崎大学の先生が診察に来る事は知っていたが、「大学」と聞くと、練習台にされたり、タライ回しされたりしそうなイメージがあり、いまいち行く勇気はなかったのだ。
でも、宮崎大学で超音波の権威の先生を直接紹介してくれるというし、大学の方が一般病院より設備が整っているというので宮崎大学でも一度、診察してもらう事にした。大学の先生に電話すると、「今日でも明日でもいいから連れて来なさい」と言っていただけたので、また宮崎にトンボ返りする事になった。
宮崎大学の先生から、術後のケアは今、かかっている延岡の病院でもできるし、定期的に大学の先生にも診察していただける分、安心できる。
また2時間かけて車を飛ばす。さすがに疲れたが、そんな事は言ってられなかった。
大学に着いて、早速、診察してもらい、
「3ケ月以上たってもこの状態なら、早く手術して石を取った方がいいでしょう。今日、明日はスタッフが休みだから、オペできないから、月曜日にしましょうかね。」と言ってくださった。
宮崎の先生にも手術の予約を入れていたので、とても申し訳なかったが、宮崎大学の先生の事はお互いによくご存知の間柄のようだったので、正直に「宮崎大学で手術してもらえる事になった」事を伝えると二つ返事で納得してくださった。
「今度、○○先生（宮崎大学）にお会いした時に、手術の経過を聞いておきますね。大丈夫ですよ。」と言ってくださった…なんて優しい先生なのだろうか。
そして、20日（月曜）の午後、ちびまる君は手術をする事になった。
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