花房窯
京都で修業を積んだ鴨川出身の主人が約20年前に開いた窯元で、展示・即売とともに陶芸体験を行っている。丁寧な指導のもと、だれでも気軽に作陶を楽しめるとあって人気を博している。料金には土代と焼成代が含まれ、完成した商品は1カ月ほどで郵送してくれる。初心者には料理皿や湯のみなどがオススメだ。
いろは堂
鯛の浦と誕生寺の間、みやげ店がひしめく通り沿いで、ズラリと並んだ鯛せんべいの赤い箱が目を引いている。殺生禁断の鯛の浦でせめて鯛の形だけでもと、昭和初期に考え出された菓子は、外房を代表する銘菓として知られている。ひかえめな甘さとパリッとした食感、かわいい姿が長く愛されている秘訣だ。
勝浦〜小湊間の脇道
これといったスポットはない旧道であるが、リアス式海岸からなる断崖絶壁の遙か下には目もくらむ青い海、というスリリングな景色は一度行ってみる価値アリ。勝浦側から行くと右は山で左は太平洋が一望でき、訪れる人のなかには絶壁をおりて磯釣りを楽しむ人もいる。車で行った場合の所要時間は5〜10分。
角田染工芸
豊漁を祈願するため神社に訪れる際に着たといわれている万祝着や、大漁を祝った万祝を染める技術が「万祝染」。江戸時代後期から始まったといわれている風習で、現在も伝統を受け継いでいる。色鮮やかな配色と染色方法のぼかし染めが特徴で、現在では袢天、または額装にしてインテリアとして好評だ。
波切不動尊
道の駅オーシャンパークの近く、小高い山の中腹に立つ。洞窟より現れた一頭の馬が石橋山の合戦に敗れ逃げ延びてきた源頼朝に勝運をもたらし、鎌倉へと導いたという伝説が残っている。内房線の線路を越え、石仏が立ち並びソテツが茂る小道を進むと古小屋があり、その先の岩屋堂に不動明王が納められている。
日澄寺
熱心な日蓮宗の信者として知られた天津城主工藤吉隆の菩提を弔うため、1282年に創建された。かつて、吉隆の居城があった場所に位置する境内の一角には、吉隆の墓や顕彰碑が立つ。大きな顕彰碑には、日蓮が伊豆に配流された時も日蓮を護衛して回ったことをはじめとする吉隆の功績が記されている。