熊野古道
熊野三山に参詣するための道として,多くの人々が歩いた。ところどころに苔むした石畳道が今もなお残っている。熊野市内には、熊野古道伊勢路である「曽根次郎坂・太郎坂」、「二木島峠道・逢神坂峠道」、「波田須の道」、「大吹峠道」、「観音道」、「松本峠道」のほか、「花の窟」、「熊野の鬼ヶ城」、「獅子巖」、「七里御浜」の史跡等が、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている。
熊野古道馬越峠
紀北町と尾鷲市の境をなす峠。尾鷲桧の美林に,約2キロにわたって苔むした石畳道が続く。
ツヅラト峠
旧熊野街道で平安末期に拓かれ現在も小径が残る。
曽根次郎坂・太郎坂
尾鷲市賀田から熊野市二木島へと抜ける甫母峠を越えるコース。かつて紀伊と志摩の国境であった峠のため、曽根の「自領」と「他領」がなまって呼ばれるようになった道。石畳や猪垣などがあり、静かなハイキングを楽しむことができる。
三木・羽後峠
尾鷲市三木里町と賀田町を結ぶルート。三木峠は賀田湾を見下ろし眺めのいいコース。羽後峠から延々と続く猪垣は伊勢路の中で最も長い。
八鬼山
標高627m。「西国随一の難所」といわれた。巡礼墓碑や町石なども多く、素晴らしい状態の石畳がたくさん残っている。三木里への下りは明治道と江戸道がある。「桜の森エリア」からは熊野灘が一望でき絶景。
宣旨帰り
世界遺産である熊野川沿いの古道。大雨時には勅使が引き返してしまうほどの難所だった。