紅葉山庭園
駿河の国の名勝を織り込んだ4つの庭を中心に、四季折々の表情が味わえる。散策の途中で気軽に静岡の銘茶が楽しめるよう立礼席が設けられている。
吐月峰柴屋寺庭園
連歌師宗祇の高弟宗長自らが建築した庭園は、東山・天柱山・丸子富士などを借景した俳味豊かな名園で、国の名勝および史跡に指定されている。月がのぼるのを宗長が腰かけて眺めたという月見石の後ろには、宗祇と宗長の墓がひっそり並んでいる。
龍華寺庭園観富園
駿河湾や富士山の眺めが素晴らしい須弥山式庭園は、池は駿河湾・築山は有度山・建物の屋根は富士になぞらえて設計されている。園内には天然記念物に指定されている、株回り約6m・高さ4mの日本一大きいソテツをはじめ、大サボテン・五葉松の老樹などがある。市指定名勝。
清見寺庭園
国指定名勝の庭園は、本堂と書院の北方に自然傾斜地を背景として築造されている。廻遊式ではなく、屋内からの観賞を目的にした書院庭で、京都などの寺院庭園によく見られる白川砂にならい、海辺の小砂利を盛り、箒目を施している。京都風の庭がようやく地方化されようとする過程がうかがわれる好例である。