天龍寺庭園
亀山、嵐山を借景にし滝を岩島、曹源池を配した池泉回遊式庭園。夢窓国師の作庭といわれる名園。
龍安寺方丈庭園
白砂に15個の石を置いて、洋々たる海原に浮かぶ小島を象徴するといわれ、世に“石庭”として名高い枯山水庭園。「虎の児渡しの庭」とも呼ばれる。
大河内山荘庭園
竹林のなかに小径が続き、突き当たりにかつての時代劇スター、大河内伝次郎が造った庭園がある。松、桜やカエデが植えられ、遠くは比叡山まで眺められる。茶室や喫茶室もある。
仁和寺御殿庭園
庭の記録では元禄期の作庭とあるが、総面積950坪(3135平方m)もある広い庭で、神殿を境に北庭と南庭に分かれている。築山には飛涛亭という茶室があり、バランスのとれた池庭の景観を示している。
退蔵院庭園
室町末期の作で、妙心寺山内では最も古いものである。室町期の枯山水の代表作で、同じ室町期の大仙院庭園と絵画的な庭として並び称せられる。大仙院が中国的であるのに対して、退蔵院はきわめて日本的である。作庭者が絵師の狩野元信といわれるゆえんであろう、蓮莱石、鶴島、石橋島、どれを取っても、絵画的で豪快な石組をもつ枯山水中の名庭である。
法金剛院庭園
平安時代の大苑地をしのばせる庭園で,林賢がつくったといわれる青女滝口跡がいまも残っている。
桂春院庭園
方丈の南から東、その北の書院の前に広がり、それぞれ飛石でつながっている。南庭は真如の庭ともいわれ、七・五・三に配した庭石の間に苔を敷きつめている。築山のあるのが東庭で、どちらも椿や馬酔木の木が色を添え、書院前の露地庭に続いている。書院の隅には草庵風の3畳の茶室・既白庵が立つ。
妙心寺庭園
伽藍の前庭に放生池と方丈庭園、大方丈と小方丈がある。砂と老松を配した枯山水に露地風を加えた庭園。
地蔵院庭園
竹林が見事な寺。方丈の前庭は,一面の杉苔に自然石を並べた,平庭式枯山水の庭園で趣がある。
西芳寺庭園
通称苔寺として有名な西芳寺の庭園は、中世の傑出した作庭家である夢窓疎石が作ったもので、力強い石組と浄土境を表現した幽玄な雰囲気にその特徴がよく出ている。当時は黄金池と呼ばれる池の周辺や中島に配した仏殿や亭、庵などを渡り廊下でつなぎ、舟遊びも楽しまれていた。桜や紅葉の季節の華麗さは、今の静寂さからは想像できない。昔の面影と手法をよく残している潭北軒後庭の石組は、激しい流れを想起させ見事で、疎石の芸術感覚を鑑賞できる貴重な個所である。非公開。拝観は、事前に往復はがきに希望日、人員、代表者の住所氏名を明記して申込む。写経の永代供養料として1名3,000円以上。