鉄輪温泉
別府8湯のひとつ。昔からの湯治場として雰囲気を今も色濃く残しており、約100軒ほどある旅館の中には、自炊・半自炊の貸間も多く、それがこの湯治場の味わいをより深いものにしている。このお湯は泉質や温度により、渋の湯・熱の湯などに分かれており、中でも一遍上人がつくったという石風呂(岩の蒸風呂)は神経痛・小児マヒによく効く。◎大師温泉 鉄輪温泉の共同浴場。入口に湯泉ゆかりの弘法大師像が祀えられている。湯船には、単純温泉・食塩泉、52度〜90度の透明な湯があふれている。湯は、神経痛・リューマチ・打撲症・婦人病・飲用すれば胃腸病などに効き、よく温まる温泉である。鉄輪にはその他、すじ湯・蒸し湯・渋の湯など多数の外湯がある。
明礬温泉
別府8湯の中でも最も高いところにあり、最もひなびた落着きのある温泉。硫黄の匂いがあたり一面に立ちこめる中、旅館の並ぶ急な坂道を登って行くと原始時代の住居のようなカヤぶき小屋が並んでいる。これが湯の花小屋で、明礬温泉ならではの風物詩。2つの共同浴場、民宿を思わせる素朴で家庭的なものが多く、庶民的。特に皮膚病に効果的。
別府温泉
別府温泉郷の中心の温泉観光地。市街地の海岸通りと流川通りの周辺にホテル旅館街がある。流川通りには銀天街などの繁華街がにぎわいを見せている。市営の共同浴場・竹瓦温泉は、唐破風造りの趣きがあり、古くから砂湯(温泉で温められた砂を体にかけてもらう)で知られている。
柴石温泉(市営)
鉄輪温泉の北にある閑静な湯治場。滝の湯での打たせ湯や蒸風呂と共同浴場がある。平成9年4月にふれあい・やすらぎ温泉地として装いも新たにオープンした。温度の違う2つの温泉や露天風呂・蒸し湯が一度に楽しめ、家族湯も新設された。優れた自然景観は近くに森林遊歩道を有し、鉄輪・明礬と共に国民保養温泉地に指定されている。
不老泉
明治、大正時代に別府温泉に訪れる観光客の増加に伴い次々と改築を行い、その当時としては画期的とも言えるモダンで豪華な3階建ての温泉が建設されました。3階は展望台を有する珍しい施設でした。現在の温泉は昭和32年に建設されたもので、1階は広い浴槽を持つ温泉、2階が地区公民館、3階が集会室となっており建物の前にはゲートボール場と、温泉施設だけでなく地域のコミュニティースペースとしての役割を果たしています。【泉質】単純温泉
駅前高等温泉
前通りに面した英国の民家調のレトロな建物の温泉です。炭酸泉の「並湯」(100円)は午前6時45分〜午後10時45分までの間楽しめ、肌がツルツルになると評判の硫黄泉の「高等湯」(300円)の2種類の温泉が楽しめ、高等湯は24時間いつでも利用できます。二階の大広間には休憩室があり、予約をすれば宿泊もできます。個室が7部屋あり、1泊2,500円、大広間は1,500円となっています。【泉質】並湯:炭酸泉/高等湯:硫黄泉
亀川温泉
市の北端に位置する。近くに上人ヶ浜の海浜砂湯・関の江海水浴場がある。神経痛に特効のある筋湯・唐破風造りの浜田温泉が代表的。
堀田温泉
別府駅から西方4km、九州横断道路沿いの高台にある。素朴な野趣あふれる温泉である。昔、交通の要衝。リューマチ・神経障害・血行障害・心臓弁膜症・心臓神経症・皮膚症・陰萎症・婦人病によい。
浜脇温泉
市街の南端。別府最古の温泉地。昔ながらの街並が残り情緒があるが,現在は街の再開発が行なわれ多目的温泉「湯都ピア浜脇」が建設されている。
観海寺温泉
市街を見下す高台(海抜150m)にあり、豊富な温泉に恵まれ、近代的ホテルが建ち並ぶ。眺望がすばらしく、古くから多くの文人・画人が訪れている。