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イチロウ >> 出会い:右後ろ足の股関節骨折 2/3



翌日、動物病院に健康診断へ。
ノミはしっかりいたのでまずはノミ取り。多分、あるだろうな〜と想像していた通り、回虫とコクシジウムもしっかりいたので、飲み薬で駆除。あと、風邪をひいていたようなので風邪薬を1週間服用することになった。そして、1号の足は・・・
レントゲンを撮った結果、股関節を骨折しているらしい。ただ、子猫の骨折は自然につながることも多いのでしばらくはそのまま様子を見て、その後、手術が必要な場合はその時に検討しようということになった。当然、1号の里親さん探しの壁が高くなった。

地元の友人、ネットを通じての友人がチラシ貼りやHPのリンクなど里親探しに協力してくれ、17日、里親希望の方が2匹を見にきてくれた。そして、2号(メス)の里親さんになっていただけることが決まった。

里親希望の方がお見合いに来てくれた前の日、1号は急に動きを鈍くした。足が痛んだのか?
それまでは一応、痛めた足を地面につけていたのに全くつけなくなった。病院の先生に相談の結果、あまり足を使わせないようにしばらくはケージ飼いにしてみようという話になった。

里親希望の方は「もし、できればオスを・・・」ということだったが、足が悪いのはオスの方。そのあたりをお話しながら、とりあえず2匹を見てもらうことにした。里親希望の方が2匹を見にきてくれた日、1号は一番元気のない日だったかもしれない。今の1号はあの時が嘘のように元気いっぱいのやんちゃな子猫になっている。もし、あの時、1号が今のような様子だったら・・・・??もしかすると1号の方が先に里親さんの元へ旅立っていたかもしれない。これが縁というものなんだろうか?

2号が里親さんちに行った後、1号にも里親の申込は何件が入った。
    「里親募集していた猫はもう決まっちゃいました?」
      ちびまる:「メスは決まりましたがオスがまだ決まってません。」
    「そ、そうですか〜!(^◇^)(子供の心配がいらないからオスが良かったのか、声が明るくなる)」
      ちびまる:「ただ、オスはちょっと後ろ足を痛めていまして・・・しかし、子猫の骨折は自然治癒することも多いので絶対に手術ということにはならないのですが、もしかすると手術という可能性もありますのでそのあたりを十分理解していただいた上で里親さんになっていただける方を探しているのですが・・・どうでしょう?」
    「足が悪いんですか・・・(急にトーンダウンする)」
      ちびまる:「悪いと言っても全く歩けないわけではないんですが・・・」
    「じゃ、結構です。」
みんな、1号の足の話をするとそれ以上、話がすすむことはなかった。直接、1号を見にきてくれるだけでも見にきてくれれば、足もそう心配するほどのことじゃないということをわかってもらえたのだが、残念ながら「とりあえず、見るだけでも・・」と言ってくれる人は現れなかった。

風邪薬の服用が終わり、回虫、コクシジウムの薬の服用が終わり・・・
虫が落ちたかどうか検査してもらった。先生から「回虫は1回の薬で落ちると思うが、コクシジウムはなかなか落ちないこともあるから」と聞かされていたので

「コクシジウムはまだまだ継続かな?」

とあきらめていたが、5日間の薬でコクシジウムも無事に落ちた。
1号も薬代がかからないのように気を使ってくれたのかな?

1号はケージ飼いに・・・と先生から指示があったため、急遽、ケージを準備することになった。
うちには犬用のサークルがひとつあったがさすがに大き過ぎた事と屋根がなかったことからケージを購入する必要が出てきた。

・・・が、市販されているケージは高い。(ーー;)

そのことを友人に相談すると「100円ショップでサークルの網に近いやつが売ってたよ。」と教えてくれた。
それをつなぎ合わせてケージを作れば 1,000円くらいで完成しそうだ。
教えてくれた友人は在庫があるかどうかを見に行ってくれた上に現物も購入してうちまで持って来てくれた。その上、購入費用も負担してくれた。(*_*)  同じように東京に住んでるから直接、里親探しのお手伝いができないけど・・・

と何かと応援してくれる友人もいた。なんと、感謝すればいいか・・・人の優しさが本当に身にしみた。

1ケ月後に再度レントゲンを撮り、足の様子を診ることになっていたのでとりあえずそれまでは里親さん探しをあきらめずに継続しようと思っていた。
しかし、2号が里親さんの元に旅立ってから1週間が過ぎ、2週間がすぎても1号の里親さんはなかなか見つからない。
連絡が入っても足が悪いということで全て断られた。

その度に「こんな子ならいらない。」と1号の存在を否定されてるような気がしてたまらなかった。

「こんなにいい子なのに・・・」
「こんなにかわいい子なのに・・・」
私は1号を保護した時から胸の奥底にずっと思っていたことを決心することにした。

「この子はうちの子にしよう!」

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