彦根城
国宝に指定された天守のうちの一つ。別名「金亀城」。白亜三層の天守は今もなお気高い雄姿を誇り、城内には国宝の天守のほか、天秤櫓や太鼓門櫓など重要文化財が現存し、桜、新緑、紅葉、雪景色など四季折々の情緒を感じさせる。井伊直政の子直継が慶長8年(1603)築城に着手、7ケ国12大名の手伝い普請で20年の歳月をかけて完成。以後、井伊氏累代の居城となった。幸い取り壊しを免れたため、三層三重の天守をはじめ多くの遺構を今に残している。堀には琵琶湖の水を巧みに利用し、井伊家で舟遊びなどに使われていた。平山城。別名、金亀城。◎井伊直弼(1815-60)彦根藩主。掃部頭、大老に就任後、慶福を将軍継嗣とし、独断で日米修好通商条約に調印、攘夷論者を弾圧(安政の大獄)。反対派の水戸浪士らに桜田門外で暗殺され、その生涯を閉じた。