先斗町
三条通の一筋南から四条通の間にかけて、鴨川の西沿いに通じる細い道の両側には、お茶屋をはじめ、料亭がズラリと軒を連らねている。一帯は祇園などともに京都の五花街のひとつで、毎年5月に、先斗町歌舞練場で鴨川をどりを開く。
三条通地区
かつての東海道五十三次の起点「三条大橋」に通じるこの三条通は、近世・近代を通じて京都のメイン・ストリートであった。特に、明治から大正にかけての三条通は、京都のビジネス・センター街を形成し、今も、旧日本銀行京都支店、中京郵便局など当時のすぐれた洋風建築にはさまれて伝統様式の店舗も点在し、当時の面影を今も伝えている。
上七軒
京都では最も歴史の古い花街。北野天満宮の東側一帯にしっとりと味わいのあるお茶屋の建物が並ぶ。西陣と近いので、顧客は昔から機業家が多く、他の花街と較べて比較的地味なところが特色。江戸時代は天満宮の参詣者で栄えた。
西陣
今出川大宮を中心とし、堀川通より西、一条通より北の一帯で、平安時代から織部司の織手達が織物の生産にあたってきたところである。西陣の民家は、微妙な糸の色が見分けられるように「おもて」の間に高窓が通りに向けとってある。