広利寺
鎌倉時代の建長年間(1249〜1256)に法燈国師の弟子覚円和尚が開基した寺で、仏殿・塔・方丈・塔頭6軒と山林および免田4町を有していましたが、天正の兵乱に遭い仏殿一宇と十一面観音像を残すのみとなりました。 寺号は後奈良天皇(1526〜1557)の代に河内国若江（現東大阪市若江）の西方寺から十一面観音立像を買い受け、ここに移し衰退していた寺を復興した宮原・滝川原の宮本所右衛門広利の名に由来するといわれています。通称「露谷の観音」と呼ばれています。 明治31(1898)年夏に十一面観音立像を修復した際正平8(1353)年造顕の胎内墨書銘が見つかり、同時に胎内から建武3(1336)年起筆の唯識三十頌2巻、正平7(1352)年7月から翌年5月までに書写した法華経など6巻が納入されていました。
西本願寺日高別院
浄土真宗本願寺の名刹。坊舎のほか、書院、鐘楼堂、四脚門、医薬門、太鼓楼などが残り、「御坊所」「御坊様」とも呼ばれ、御坊市の名前の由来となりました。周辺は江戸時代に寺内町として栄え、今でもその面影を残した町並みがあります。境内の大イチョウは、樹齢400年を数える県指定天然記念物です。
国津神社
県内では珍しい出雲系の神社
顕国神社
平安末期の地元有力武将湯浅宗重により創建。湯浅町の氏神として信仰が厚い。
深専寺
この地方の浄土宗の大寺。
勝楽寺（別所の薬師）
別所の薬師とも呼ばれる。
広八幡神社
樹齢数百年の檜が立ち並ぶ中に、室町時代の本殿（内１棟は江戸時代）、楼門など建造物６棟、棟札２８枚及び鎌倉時代の短刀一口（銘・来国光）の計３５点が国指定重要文化財に指定されている。数百年も前からこの地で人々に信仰されてきた歴史を感じさせ、神々しい気持ちを抱かせてくれます。
法蔵寺鐘楼
寺記によれば、もとは湯浅町の勝楽寺にあったものを、元禄8年（1695）に広八幡神社に移築し、明治初年神仏分離の際、当寺に移されたもので、室町時代の唐様の形式に袴腰をつけ、屋根が寄棟造であるのは類例が少ない珍しいものである。
養源寺
日蓮大黒天で知られる。足利時代には広城主畠山氏の邸宅であり江戸時代初期には、紀伊藩主徳川南龍院の御殿でもあった。日蓮宗大黒天が祀られ、大黒天画像は鎌倉時代の絵師大蔵尉の作であり、毎年4月の甲子日にだけ開帳される。
霊巖寺
海抜420mの高原にあり、大石灰層の奇厳怪石に囲まれた文字どおりの幽仙境。現在は石造りの不動明王をまつり、毎月28日に縁日があり、1月28日の初不動には護摩供養が行われます。また、鳥獣楽園になっており、野生の猿の一群が時々姿を現すこともあります。
和歌山県有田郡広川町前田501-1
(2) JR湯浅駅から車で
(3) 湯浅御坊道路広川ICから車で
(4) JR湯浅駅からバスで（1月28日（初不動のみ）路線バスの運行あり（有料）)
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