平安神宮庭園(神苑)
神宮の北側に社殿を囲むように広がる3万平方mの庭園。池泉回遊式の日本庭園で小川治兵衛の作。東・中・西・南神苑の4つに分かれ、それぞれ趣が異なる。南神苑のシダレザクラと西神苑のハナショウブは見もの。また、西・南神苑には“平安の苑”があり、王朝文学に登場する約180種の草木を植栽する。毎年6月3日と9月19日には神苑無料公開。
青蓮院庭園
庭園は改造や修理を重ね現在に至っている。四つの庭で構成されており、室町時代の相阿弥作と伝わる廻遊式庭園や、江戸時代の小堀遠州作の別名霧島の庭などが有名。
高桐院庭園
細川忠興が慶長6年(1601)に創建した楓の美しい寺で,千利休旧宅が書院として移され忠興の歯塔がある。
鹿苑寺庭園
金閣寺の庭園。足利義満が西園寺家の庭園に手を加え、好みのままに造園させた池泉回遊式庭園で、室町時代の代表作。中心になる鏡湖池は浄土庭園の形式を用い、九山八海を表わす名石奇岩を多数配し、衣笠山を借景に大和絵のような美しさをかもしだしている。北の裏山は銀河泉、厳下水、竜門瀑や静かに横たわる安民沢、虎渓橋にかかる金閣寺垣など変化に富む。
圓通寺庭園
比叡山を借景とし一面に苔がおおう枯山水の平庭。隅の石組から一直線上に数十個の石が並ぶ。
東福寺方丈庭園
仏殿の北に立つ方丈の回りを囲むようにして、趣が異なる四つの庭が広がっている。重森三玲作の現代の庭園。
南禅院庭園
南禅寺の塔頭、曹源池を中心に深い木立ちと山が迫る池泉回遊式庭園。鎌倉時代後期,夢窓国師の作庭と伝えられる。
知恩院方丈庭園
大名邸を思わせる見事な大方丈の庭園。
実相院庭園
池泉観遊式で,天正年間の作庭。池中に沢渡り風な巨石を使った橋,岸駒に寒山拾得図刻の石灯篭がある。
銀閣寺庭園(慈照寺庭園)
銀閣寺の庭園。月待山麓に、面積約2万平方mを占めていて、松・楓・槙が多い。西芳寺庭園を模したといわれ、建築の配置や名称に西芳寺と関係するものがみられる。作庭の指導は義政といわれ、善阿弥が実地指導にあたったと伝える。しかし、江戸時代の改造で原型は失われているという。庭園は上下2段に大別され、下段は池泉回遊式の庭園で、東求堂前から銀閣にかけてひろがり、中心部に錦鏡池があり、瓢簟に近い形で、中島を置き自然石の橋がかかる。また、本堂前には月待山に上る月の美を賞するために作られたという銀沙灘・向月台という2つの砂盛りがある。庭園の上段には枯山水庭園があり、お茶の井という。近年発掘されたばかりの庭園跡である。現在修復工事中
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