兼六園
小立野台地の西北端近くにあり、金沢城跡とは百間堀をへだてて相対している。江戸時代の代表的な回遊池泉式庭園で日本三名園の一つ。延宝年間(1673年〜1681年)、五代藩主綱紀の時代に最初の庭が造られ、1822年(文政5年)十二代藩主斉広が竹沢御殿を建てるに際し、拡張整備を行い、さらに1837年(天保8年)、十三代藩主斉泰が竹沢御殿を壊して霞ガ池を造りほぼ現在の形となった。兼六園の名は奥州白河藩主白河楽翁が宋の李格非の“洛陽名園記”にちなみ、宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の6つを兼備する名園であるとして命名した。その名に恥じず、10万平方mを超える園内には池や滝があり、曲水が造られ、日本海方面や医王山方面の眺望もすばらしい。
尾山神社庭園
金沢城の金谷御殿の名残りをとめる庭園。水は兼六園から暗渠によって低地に流下させサイホンの原理により再び流上させたもの。
西田家庭園玉泉園
上下2段に作られた池泉回遊式庭園で、下段は水字形の池をおく本底、上段は茶室灑雪亭の露地である。
ベルギー庭園
奥卯辰山健民公園の中にある。大阪万国博覧会でベルギーのオメガングと百万石祭りが共演したのを機に友好親善を記念して贈られた庭園で、傾斜地を階段状にならした大テラス式ガーデン。ベルギーから送られたヨーロッパの樹木や草花を使用、シンボルゾーンとして造園された。
本泉寺九山八海の庭
室町期の蓮如意匠をとどめる庭。未公開。
成巽閣庭園
辰巳用水を引いた石水の調和がみごとな平庭園。飛鶴庭と呼ばれ、美しい苔をしきつめてある。
妙成寺庭園
山畔を利用した池泉、枯山水併用の庭園。