この日は訓練の競技会があり、私はほぼ一日中競技会場に居ることになる為、出場犬と一緒にピノも会場に連れて行きました。
河川敷の会場なので、出番以外の暇な時間に
のんびりお散歩させてあげよう〜･･･と思っていたのですが、台風の影響で朝から土砂降りの雨、雨、雨。―――でも、幸い午前11時には雨は上がり（地面はぬかるんでいましたが）、約２時間おきに４回ほど車のバリケンから外に出してお散歩しました。
最初の一回は雨の中でほんの少しの間だけでしたが、
雨が上がってからの３回は割とのんびりと。

我が家に来てからは一度も家の敷地の外（道路や草むら）で排泄をしなかったピノですが、この日初めて知らない土地でトイレを済ませました。常に控えめで引っ込み思案なピノにとっては、かなり勇気が必要だったと思います。
でも、新しい飼い主さん宅でも、お出かけに一緒に連れて行ってもらう事もあるかもしれないし、どこへ行ってもトイレだけはちゃんとできるようでないといけません。なので、これも花嫁修業ならぬ里子修行です（笑）。

移動中の車内での様子は、至っておとなしいです。
車にバリケンを積んでその中に入れて移動しますが、はじめは車の乗り降り（車内のバリケンに出たり入ったり）を嫌がっていました。･･･が、一度入る事を覚えたら（ハウスと言われたら入らざるを得ない事を理解したら）、狭いハウスの中の方が落ち着くようで、軽々と自分から飛び乗るようになりました。
車酔いをしそうな兆候はありません。

27日の写真です。
外に連れ出した際、
頭を撫でられて心地良さそうな顔をしてます（^^）
触られても、ビクビクしつつも表情を変えなかったピノ。
それを思えば、たったこれだけの事でも「ちょっとは人の手のあたたかさをわかってくれるようになってきた･･･のかな？」と、成長したように思えてしまいます。

ピノの耳は大きく切られてしまっています（いかにもハサミで切りました、という切れ方）が、耳番号はかろうじて読めます。
近いうち登録団体に問い合わせして、せめて生年月日だけでも教えてもらいたいと思います。
私の予想では、３〜４際ぐらいだと思いますが。

おやつをあげたり撫で回したり･･･を相変わらず続けていますが、本日。
トイレ場所に放していた時、排泄が終わってウロウロするピノに声を掛けたら、なんと、声に応じて傍に寄って来てくれました(^-^)

前日は雨でトイレ以外はハウスの中でしたので、今日はのんびりお散歩を･･･と思って外へ連れ出したら、ここでも今までには見せなかった優しい表情を見せてくれました。
ホッと一安心したような顔が、青空に映えてます。
この顔を見て私も安心しました。

トイレは一日３回に落ち着き、便は少しゆるいですが下痢ではなくなりました。
人に触られる事に慣れさせる為わざとベタベタ触りまくってますが、耳などを触っても嫌がって暴れるような事はなくなってきました。表情も日に日に和らいできています。

自分からああしたい・こうしたい、といった意思表示をしないので、散歩に連れ出した際もリードを引っ張るような事も全くありません。まるで影のように付いて来るので、いい子でお散歩が出来ます。
しかし、内心はまだ
「人の視界に入りたくない→触られたくない→近くに居たくない」
･･･という心境なのか、リードが付いてなければ一目散に逃げ出したいといった感じ（隙あらば逃げようとする）で油断できません。

昨晩もやはり排便をしなかった（食事は朝・夕、２回食べてる）ので、夜の間は繋留していたのですが･･･。
朝になってピノの姿がありません。
繋留していた鎖が庭の塀の向こう側（隣は畑で、何も無い）へ行ってるので、鎖に繋がれたまま塀を乗り越えたようです。慌てて駆け寄りピノを庭に連れ戻しました。
低い塀なので首吊りになるようなことはありませんが、連れ戻してビックリ！鎖の繋ぐ金具の部分が壊れているではありませんか�煤i￣□￣；）　金具の曲がった部分に首輪が引っかかっていてかろうじて繋がっていただけで、ちょっと動いたら外れていたかもしれない状態･･･あぶなかったです；
よく見ると金具が変な風に変形してるので、多分ピノ自身が齧って壊れたんだと思います。

畑から連れ戻してすぐ、朝のトイレと食事をさせました。
食事は良く食べてくれますが、この日は便が下痢。
でも、庭の一部のフェンスで囲っている場所（うちの犬２頭が放し飼いになっていて、トイレをいつでもしていいように地面をコンクリにしてある所）で排便・排尿をする事を覚えてくれた様子。
夜もそこでトイレを済ませ、繋留せずにハウスで寝かせました。

そうそう、昨日は手から直接おやつを食べてくれませんでしたが、今日になって食べてくれるようになりました。撫でてあげようとすると引いてしまいますが、ほんの少し表情も和らいできた気がします。
写真は、トイレをさせているフェンスの中のピノです。
手前に見えるシッポ２つは、うちの犬（笑）。

朝、犬の様子を見ると･･･案の定、排便をしていました。
食事も排泄もしばらくしていなかったからか、このときはまぁまぁ普通のウンチでした。思ったほど調子悪くないのかな･･･と、お腹の調子も多少気になりましたが、それより何より気になって仕方がなかったのが凄まじいニオイで―――この日はたまたま午前中の予定がなかった為、シャンプー決定。
昨日もレスキューの方々に洗ってもらったそうなのでお疲れかもしれない、とは思ったけども、うちは住宅街で元々５頭の犬がいてこのニオイのままでは困るので･･･申し訳ないけど、我慢してちょうだいな。

シャンプーは頭のてっぺんから鼻先、耳等も洗うわけですが、例のごとく大暴れ。頭からお湯を掛けられるのが一番嫌がりました。
しかし昨日の事もあり暴れるのは予測していた為、口輪をはめてのシャンプーだったので、暴れたらその都度押さえ込んで･･･という感じで、ガシガシ洗いました。繰り返すうちに観念したのか暴れなくなってきて、頭からお湯をかけても目をつぶり耳を伏せてじっとしてます･･･なんだ、やれば出来るじゃん〜。
（シャンプー中に左後足の付け根（背中側・尻尾の付け根付近）に小指の先ほどのカサブタを発見、洗いながら剥がしてしまいましたが、皮膚はもう治ってきて毛が生え始めているので問題ないでしょう。）

･･･というわけで、ニオイはすっかり無くなりサッパリきれいになりました（ドライヤーをかける時はちゃんと我慢していい子でした）。きれいになってから改めてよ〜く犬を観察して見ますが、気が付いたことが一つ。
『表情が無い。。。』
周囲を見渡す目も、他の犬と鼻を突き合わせて挨拶しても、ご飯を貰っても･･･何だか感情の起伏が無いのか？と聞きたくなる程に無表情。そして、人間を見る目は明らかに不信感を抱いている目つきです。
おやつに犬用の乾燥ササミをあげてみますが、警戒して手から直接取って食べようとしません。地面に置いてあげると食べます。

嬉しい時は笑っていいし、淋しい時はしょんぼりしてもいい。
愛情深い「犬らしい犬」になってもらいたい･･･そんなわけで、このコの名前は手塚先生の漫画「ブラックジャック」のピノコから取って“ピノ”に決めました。

一命を取り留めた５頭のシェパ達は獣医さんで簡単な健康診断を受けましたが、その際に一番手間取った（＝暴れる、逃げようとする、身体検査を嫌がって無理にしようとすると噛む）のがこのコです。
暴れまくりで「手に負えない」状態でしたが健康診断はどうしても必要な為、“口輪”をはめて行いました。痩せては居ますが皮膚の状態は他の子達よりも良く、耳の中もきれいでした。

健康診断を終え、車で我が家（Kei宅）へ。
帰宅したのが夜中でしたが軽く食事を与えました。
排便は、散歩してもまるでする様子がないので、ハウスに入れる・水が飲める状態で庭に繋留する事にしました。
この犬の名前を考えながら、おやすみなさい。。　ＺZz(-.-)