茶畑
県西部の入間市や狭山市などでは、味が良い事で全国的に有名な狭山茶の茶畑が広がっています。この地方で初めてお茶が栽培されたのは鎌倉時代で、毎年5月頃から見られる茶摘み風景は初夏を告げるこの地の風物詩となっています。
狭山茶
狭山丘陵・加治丘陵一帯を主産地とする狭山茶は「色は静岡 香りは宇治よ味は狭山に止め刺す」「姿わるくも色香は深い 狭山銘茶の味のよさ」などと称せられ,その品質の良さは広く知られている。「手もみの狭山茶」といわれたように,この地域では明治中期の製茶機械の発明後も手もみ製法が続けられていたが,現在ではすっかり機械化されている。
見沼田圃
見沼たんぼは、東京都心から20〜30km圏内に位置しており、約1260haという広大な面積を持つ、首都近郊における貴重な大規模緑地空間です。さいたま新都心駅や大宮駅などの主要駅から2〜3kmという近さにありながら、たんぼや畑、雑木林、河川や見沼代用水によってつくられる田園風景と、 生きものを育む豊かな自然が現在も残されています。この地域の歴史はとても古く、独特の文化・伝統が継承されていることも特徴の一つです。首都近郊において、美しい風景と古い歴史を残し、様々な見所がある見沼たんぼは、多くの人を魅了し、親しまれています。
野火止用水
野火止は台地のため水が得にくく,承応2年(1653年)に新田開発に入植した人々は困窮していた。幕府の許可を得て、松平伊豆守信綱は1655(承応4)年,安松金右衛門に命じて玉川上水から分水し,新河岸川に至るまでの24kmの水路を引いて開拓農民の飲料水にするとともに下流では農業用水として利用した。これが野火止用水で,伊豆殿堀とも呼ばれ,今もその流は絶えない。とりわけ平林寺を流れる支流は当時の面影をよくとどめている。本多緑道や野火止用水緑道では流れに沿ってコナラやクヌギの林もあり,春の桜・秋の紅葉・四季折々の植物を楽しむことができる。東京都内に端を発し新座市内まで約16kmの用水沿いを散策することもできる。
埼玉県新座市
(2) 西武池袋線清瀬駅から徒歩で(上流)
(3) 東武東上線志木駅から徒歩で(野火止用水歩道)
関東の富士見百景
空気の澄んだ日に、新座市役所本庁舎の最上階(8階)から南西方向を見ると平林寺境内林の先に富士山が見える。
三富新田のケヤキ並木
川越城主,柳沢吉保が元禄時代に開いた約1300ヘクタールの三富新田には整然とした屋敷林,畑地,平地林の地割が配されている。上富の開拓道沿い約2.5キロには,約250本のケヤキ並木が並び,武蔵野の原風景ともいえる景観を残している。