壱岐郷土館
壱岐文化ホールに併設された施設。郷土館のシンボルである「ステゴドン象」の像は勝本町の六郎瀬鼻の海岸から発掘された500万年前の象牙の化石から復元されたもの。更に古い1.500年〜2.000年前の魚イキウスの化石等を展示。ジオラマや映像を使った展示物もあり充実している。国指定重要無形民族文化財の壱岐神楽のダイジェスト版のビデオもあり、ゆっくり時間をかけて見学したい施設。
壱岐原の辻展示館
紀元前2〜3世紀から紀元3〜4世紀にかけて形成された大規模な多重環壕集落。東西、南北ともに約1km四方に広がっている。平成7年、原の辻遺跡は『魏志倭人伝』の中の「一支国」の王都と特定された。発掘調査途中のため、古代史を書き換えるような発見が相次いでいる。また、棹秤に用いる錘らしきものも出土し、事実だとすると7世紀とされていた度量衡整備が更に400年もさかのぼることになる。出土品は原の辻展示館に展示されている。
壱岐風土記の丘
18世紀中期の壱岐独特の百姓武家の建物を移築復元したもの。周辺はくり抜き式形石棺をもつ掛木古墳・丘陵に古墳が群集する百合畑古墳群、金銅製の馬具が出土した笹塚古墳、二重の空堀を持つ中世の山城・生池城跡を巡る歴史散策コースとなっている。管理棟には町内にある遺跡からの出土品を展示している。
松永記念館
明治・大正・昭和にかけて、日本の電力の普及と振興に努め、日本の産業経済発展の基礎を築いた松永安左エ門の功績を伝えるために、生家跡に建設。電力の鬼と異名をとった松永安左エ門の生前愛用した所持品や文書写等が展示されている。「日本の電気王」と称された氏の偉業を知ることができる。昭和を代表する茶人としても著名な氏の生き方は圧巻である。石畳の閑静な庭には、松永氏が明治42年に設立した福岡市電の電車が目を引く。資料館の奥には、様々な民具を展示してある「ふるさと資料館」がある。
長崎県立対馬歴史民俗資料館
対馬の歴史資料や宗家文書類、島内の文化財などを収集・展示してある。朝鮮国信使絵巻は一見の価値あり。
峰町歴史民俗資料館
旧峰町には、縄文時代から近世に至るまでの重要な遺跡が点在し、その時代の生活文化を偲ぶことができる。