七浦海岸
七浦海岸は、相川地区の鹿伏から二見までの7つの集落をまたぐ10kmの海岸線。典型的な隆起海岸で、穏やかな風光の中にも珊瑚が散在していて変化に富んでいる。独特の海岸で夕日が美しい。【橘の長手岬】日本海深く突き出た岬で、ここから眺める落日の風光は素晴らしい。また、一帯は海中公園になっており、透明な海は磯遊びに最適である。【高瀬の夫婦岩】七浦海岸高瀬にあり、七浦海岸の代表的な景勝地。仲むつまじい夫婦が語り合っているかのように、二つの岩が並んでいることから、この名がつけられた。岸辺の岩の大きな洞窟は、縄文時代の住居跡。【春日崎】日本海に突き出した春日崎からは、日本海を金色に染めて水平線へ沈む太陽を望むことができ、なだらかな芝生の岬からは相川地区の町並みも一望できる。海上守護の八大龍王がまつられた大きな石灯龍や断崖に刻まれた摩崖仏も一見の価値あり。
素浜砂丘
佐渡の海岸は岩場で知られているが、砂丘があることはあまり知られていない。春は大佐渡連山が白銀に輝き、夏にはハマヒルガオ、ハマナス、サボテンが咲き日本海への落日はすばらしい。
佐和田海岸
真野湾に面した約4キロメートルの海岸。砂浜で遠浅なこともあり、家族連れが多く訪れる。近くには窪田キャンプ場もあり、海水浴客はじめキャンパーで夏場は賑わいを見せる。また道沿いには東屋が点在し、休憩場として利用されている。
佐渡海府海岸
佐渡海府海岸は、相川地区下相川から大佐渡北端の両津地区弾崎にいたる延長約50kmの変化に富んだ海蝕崖岩礁(かいしょくがいがんしょう)地帯です。海岸の景観は、岩谷口湾を境に北と南に分けられます。尖閣湾に代表される南区は、海岸線の出入りがはげしく、相川凝灰岩を主とした種々の火成岩による、壮大な海岸段丘が海にせまった柱状節理となり、大小の瀑布(ばくふ)がかかり、断崖や島々は、日本海の激浪によって刻まれた、変化に富む厳しい風景がくりひろげられています。大野亀半島や二ツ亀島で代表される北区は、かたい粒状玄武岩からなり、南区のように海岸段丘は発達していません。陸地が大斜面の状態で海になだれこんでいて、風景はやや単調ですが、海上の島々や半島などを加え、豪壮な感じがあります。このように、対象的な自然景観が見られる海岸で、学術的にも貴重なものです。
東海岸【ドライブコース】
新潟からのフェリーが両津湾に入ると、左手に見えてくる穏やかな海岸線。見どころがたくさんあります。【宇賀神社】宇賀神は穀物の神だが、いつの頃からか祭神は白蛇だといわれ、商売繁盛の神として信仰を集めている。【仏崎】海水浴と磯釣りの好適地。民宿料理も自慢。【津神島公園】絵心を楽しませてくれる、自然が造る珊瑚の公園。大川から朱塗りの橋を渡ると津神島で、小さな島ながら奇岩にかこまれ、磯釣りの好適地ともなっている。【姫崎灯台】白い六角形のノスタルジックな洋風灯台で、鉄造の灯台としては日本で最古を誇り、「世界各国の歴史的に特に重要な灯台百選」に選ばれた。文化遺産として永久保存が決まっている。【竜王岩・赤亀岩・弁天岩・風島弁天】竜王岩は順徳上皇の伝説で知られる巨岩。赤亀岩は小亀を助けるために犠牲となった親亀が、この岩になったとの言い伝えがある。弁慶岩は弁慶が運んだことがあるとうわさの巨岩。弁天様を祭る風島弁天は高さ60mの巨岩で、紺碧の海に松の緑が美しく映えている。地元では「片野尾の弁天」と呼ばれ、江ノ島・竹生島・宮島とともに四大弁財天の一つ。
波の花
岩に波が激しくぶつかると、時折、岩肌から白い泡の様な「波の花」が現れ、強風に乗って漂う様子は極寒の海の風物詩。これは、プランクトンの多く含まれた海水の温度が急激に下がり、波が激しく岩肌にぶつかると現れる現象で、佐渡の外海府地域や真野湾でよく見られます。灰色の景色の中、風に乗ってふわふわと漂う様子は幻想的です。
津神島
小佐渡東海岸のはずれに大川集落があります。見返り峠から見下ろす津神島の風景は有名で、朱塗りの津神橋は海辺を通る人の目を引きます。大川海岸は現在、漁港整備が進んでいますが、江戸時代から廻船の港として栄えていた場所で、港と深くかかわるものが残っています。海の守護神を祀る津神神社は、かつて集落背後の「井戸の上」に鎮座していましたが、寛政3年(1791年)に津神島に遷されました。その背後には善宝寺が祀られており、漁業の神様としても親しまれてきました。また波除地蔵尊は、津神橋のたもとから人々を見守っています。津神島の近辺には、廻船を係留するための「船つなぎ石」と「船つなぎ岩」がありましたが、近年の漁港や船揚場の整備で姿を消しつつあります。また、大川は能登から北海道へ向かう航路の重要な寄港地で、かつては10を数える廻船問屋が軒を連ねていました。津神島を眺めながらその当時の様子を頭に思い描くのも楽しいでしょう。
松ヶ崎ヒストリーパーク・鴻ノ瀬灯台
真っ白な鴻ノ瀬灯台、日本海を目前にしたフリーキャンプ場、散歩に最適な美しい庭園を持つヒストリーパークは松ヶ崎海岸のレジャースポット。古くは越後から佐渡への上陸地点であり、日蓮聖人や世阿弥がここから上陸したと伝えられ、佐渡の国津としても栄えたところでした。江戸時代の佐渡奉行所を再現した御番所では、いにしえの文化を肌で感じることができます。
沢崎鼻海岸・沢崎鼻灯台
沢崎鼻海岸には海底火山の爆発で溶岩が海中に吹き出し冷えた枕上溶岩があり、その上に沢崎灯台があります。沢崎鼻灯台は、直江津、小木航路の小木へと向かう船が、第一目標として視認する重要な標識で、佐渡島最南端の岬建っており、佐渡で一番背の高い灯台です。この小木海岸一帯は国の名勝に指定されているほか「南仙峡」と呼ぶ景勝地でもあります。繰り返された隆起陥没や波浪による侵食などは壮観です。また、この付近では今でも「たらい船」で漁業をしており、「たらい船」のある風景は、小木海岸の風物詩となっています。
越の長浜
真野湾の東側に位置し、夕日が美しい海岸として有名。波が静かで風光明媚な景色が続く。【人面岩】越の長浜に立ち、名のとおり、遠くを見つめる人間の横顔にそっくりな岩。高さ10mほど、夕映えの頃になると太陽のあたり具合で、上に乗った岩が海をじっと見つめる老漁師の顔に見えると話題になっている。また、岩場が多い真野湾の中にあって、越の長浜には砂丘のビーチが数ヶ所あり、絶好の海水浴場として夏は多くの海水浴客で賑わう。【トビシマカンゾウ・スイセン等の植物群】春から初夏にかけ、トビシマカンゾウやスイセンなどの群生が真野湾一帯に広がる景色は素晴らしい。背景の群青の海とのコントラストも絵心をくすぶる。
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