浜寺公園ばら庭園
南海電鉄「浜寺公園」駅または阪堺電気軌道「浜寺駅前」駅を降りて徒歩すぐ。浜寺公園は明治6年(1873)につくられた大阪最古の府営公園のひとつ。広大な園内には約5500本の松が繁り、日本の名松100選(社団法人・日本の松の緑を守る会選定)に選ばれている。敷地約2.5haのばら庭園は、大阪府の「花ふる大阪事業」として平成5年(1990)に完成したもので、和風の回遊式庭園に見立てた「湖沼・水路の景」「里の景」「山間の景」など5つのゾーンと遊歩道、ヨーロッパの庭園を思わせる「まちの景」などが広がる味わいあるつくり。日本に昔から自生するノイバラやツクシイバラ、ハマナスをはじめ、約250種6,500株のバラが春から初冬まで咲き誇る。例年3月から12月まで開園。入園無料。ボランティアグループによるバラのガイドツアーなどもある。
大仙公園・日本庭園
大仙公園内に、1989年の「市制100周年」を記念してつくられた、総面積26,000平方メートルの日本庭園。堺は中世の頃、海外交易の拠点として栄え、さまざまな技術や文化が上陸してきたところ、日本庭園の源流となった庭園技術も、この時に伝わったといわれている。大仙公園の庭園は、伝統的な日本庭園の作庭技術を駆使しながら、築山林泉廻遊式庭園様式でまとめられており、南側台地の「桃源台」と、南から北へ流れる「石津渓」、北側低地の3つの風景で構成されている。檜づくりの門をくぐると、中世堺の豪商たちの集会所「納屋衆」を模した休憩所、孫悟空ゆかりの中国花果山の石を刻んだ曲水が楽しめる「流杯亭」、野点や盆栽展を楽しめる「桃源台」などがあり、渓流沿いに歩めば「傘亭」に至る。堺の文化風土を感じつつ、四季折々の花やみどりの移ろいを楽しもう。