岸和田だんじり会館
全国に知られている「岸和田だんじり祭」は江戸時代中期に始まり、300年の伝統を誇る。岸和田だんじり会館はそんな祭の長い歴史や迫力を目の当たりにできる施設。館内のイベント広場では実物のだんじりと27面のマルチスクリーンによる映像で祭の熱気と迫力をリアルに再現。天保12年(1841)に製作され、幕末から平成まで実際に町内を曳航されていた旧紙屋町のだんじりも展示されている。紀州街道の古い町並みを再現し、だんじりの原点をわかりやすく紹介しているコーナーや祭の花形である大工方の気分を味わえる体験コーナー、祭りの仕組みやだんじりの飾り、だんじりばやしで使われる楽器類などを間近で見られるコーナー、だんじり大工と彫物師の匠の技を解説する技・匠資料館など見どころがいっぱいだ。
コンペイトウ プチ ミュージアム
少人数でも手作り体験ができる、コンペイトウプチミュージアム。工場見学や、カルメラ工房、シュガーアートなどを体験でき、コンペイトウの歴史や文化まで楽しんで学ぶことができる。(3名〜最大25名まで受付)
堺市博物館
堺市の歴史・美術・考古・民俗に関する資料を収集・保存・展示する博物館。1980年の市制90周年記念事業として、大仙公園内の一角に建てられた。大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)に代表される巨大古墳が数多くある堺市は、近世においても「会合衆」と呼ばれた有力商人たちによって運営される自治都市・貿易都市として繁栄した。文化の面でも千利休が茶の湯を大成させたところとして知られる。江戸時代には古来の伝統で培わされた技術を駆使し刃物の製造が始まり、現在もそうした製造技術が自転車製造などに引き継がれている。常設展示会では、こうした堺市の歴史を「古墳・仁徳稜」「自由都市堺」「堺の産業・文化」そして「祈り・祭り」と、4つのコーナーに分けて展示。特別や企画展などもある。また、数多くある美術品のなかには、観音菩薩立像や漆塗太鼓形酒筒など、国の重要文化財に指定されている3点も含まれている。
泉北考古資料館
堺市泉北ニュータウンの大蓮公園内にある、全国で唯一の須恵器(すえき)の資料館。「日本書紀」に「茅渟県陶邑(ちぬのあがたすえのむら)」との記載があるように、同資料館のある一帯は、古墳時代中頃から平安時代まで約500年間にわたって存在した日本最大の須恵器生産地。調査により400基あまりの窯跡や多数の住居跡などが見つかっている。野焼きされ、赤く柔らかかった縄文式土器や弥生式土器などと異なり、須恵器とは、窯の中で1,000〜1,200℃の高温で焼き締められた土器のこと。5世紀頃、朝鮮からの渡来人が初めて日本に伝えたといわれている。資料館の館内では、ニュータウン一帯での20年にわたる発掘調査でみつかった出土品などを中心に展示。太古のロマンを彷彿とさせる貴重な施設だ。
ソフィア・堺プラネタリウム
直径18メートルの「傾斜型欠球ドーム」で、季節によって番組が変わる一般投映をはじめ、学習投映、ファミリープログラム、ドームいっぱいに映し出される迫力のある全天周映画などを上映。恒星と惑星の投映機が別々にある「宇宙プラネタリウム」では、地球上の各地はもちろん太陽系内の宇宙の「どこか」から見た星空、現在だけでなく1000年前の星空など、実際には体験できない星空も楽しめる。
ふぐ博物館
北濱喜一氏は岸和田市内で長年ふぐ料理店を経営するかたわら、私財を投げうって1964年にこのふぐ博物館を開館。自他ともに認める「ふぐ博士」であり、館内には2500点にも及ぶふぐに関するコレクションがある。
善兵衛ランド
館内には江戸時代の望遠鏡制作者・岩橋善兵衛に関する展示室があり、一人でも館員の方が付き添ってくれ、分かりやすい説明を聞きながら見学することができる。天体観測ドームでは、様々な天体を観測したり、ロビーでは天文台から提供された天体画像をコンピュータディスプレイで誰でも画像を選んで見ることが可能など、気軽に星や太陽のことを学べる施設となっている。
堺自転車会館
堺のまちで自転車産業が発展した理由の一つに、堺の鉄砲鍛冶衆の確かな技術力があったと言われています。板金を鎚で打ち筒に仕上げ、細かな部品を削り出し取り付けて行く、そんな手仕事の匠の伝統が、現在の自転車の生産に生かされています。堺の自転車産業組合が運営しているこの会館では、部品の展示やユニークな自転車のディスプレイまで、中身はぎっしり。自転車の仕組みなどが分かりやすく説明されているので、大人から子どもまで楽しめるようになっています。自転車は、多くのパーツを組立てることではじめて形を成します。受け継がれてきた技術を持ち合い、精緻に組立てられた自転車は、私たちの生活をよりよいものにしてくれ、そしてこれからも、無公害な乗り物として私たちの暮らしを支えてくれることでしょう。外国語対応:通訳同行要。
自転車博物館サイクルセンター
自転車製造が地場産業のひとつである堺市の大仙公園内にある施設。人と自然に優しい乗り物として根強い人気を持つ自転車を、大人も子供も見て、学んで、体験できる。館内は、自転車誕生から今日までの内外の歴史をビデオで紹介するAVホール、関連資料を集めた図書室、貴重なクラシック自転車から最新ロードレーサー、マウンテンバイクまで、世界中で収集された約50台の自転車展示場、ブレーキや変速機のしくみが実際に手でさわって学習できる自転車の仕組みコーナーなど盛りだくさん。博物館に隣接する大仙公園内「自転車ひろば」ではクラシック自転車のレプリカに試乗できる。自転車が苦手な人のための「自転車乗り方教室」や、その他、季節に合わせて様々な催しも。
大阪府堺市堺区大仙中町18-2
小谷城郷土館
小谷家伝来の古美術品、土器、江戸期の民具農具などの貴重な資料が多数所蔵され、一つ一つ見てゆくと時間を忘れて夢中になってしまう。展示もさることながら、この家屋の持つ不思議な雰囲気をぜひ味わってみてほしい。
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